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2014年 11月 02日

【皆既月食と制作 ― 壮大な想念体験】

【皆既月食と制作 ― 壮大な想念体験】2014.11.1
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福島ビエンナーレ開幕を直前に控え《絵画のための見晴らしデッキ》制作は大詰め、夜におよんでいた。
ふと見上げた空、漆黒に浮かぶ月はどことなく不自然さがあった。眼鏡のフレームに手を添え改めて月を見る、すると正円の月は左下方を欠いていた。
皆既月食のその夜、その後の作業は刻々とすがたを変える月を仰ぎ見ながらすすめられていくこととなった。

そんな中、僕は太陽、地球、月を結ぶ直線を描いてみる。
欠けた月の部分が今僕の立つこの地球の弧であることを改めて認識されることによって、背後が意識され直線は強く現れ出たのだった。
そしていつしか僕は地球の影である月の欠損部に僕自身の頭部の影を重ね、置き換えていた。
すると遠く背後にある光源、太陽からまっすぐに進む光は僕の頭部をかすめ、そしてはるか前方に小さく丸いスクリーンとして浮かぶ月を結ぶ壮大な直線として立ち現れ、さらにその直線を自分自身が中間の点としてその大直線を形成しているようにも思えてくるのだった。

皆既月食の視覚体験は自分を媒体とした想念体験となった。
視覚体験と思われる絵画体験は実は想念の体験でもあるのだ。
2014.10.8 湯川村にて
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by toshiya-motai | 2014-11-02 00:10 | その他


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