2013年 07月 04日
《M446 V・Misogihagi 1》~《M449 V・Misogihagi 4》 each 182x45cm 2013 ![]() 《M445 Stephan2012》に引き続きの〈バーティカル〉系の試みである。 2012年6月に福島現代美術ビエンナーレの下見に出向いた福島空港公園では、手入れの怠ったむしろ放置されたかのような印象を受けながらも、同行してくれたWさんにも聞けないショウブ苑だった。夏Fukushima で垂直性を切り取る現場となったショウブ苑は八橋の下には群をなして小さな紫の花が咲き乱れていたのだった。 勿論《絵画のための垂直箱窓-FUKUSHIMA》の窓はその再生の姿を切り取ることとなった。 その後、名を知らなかった美しいその花は「千屈菜‐ミソハギ」と植物図鑑で知った。 またそこには「千屈菜の群れ咲く波の声もなし」と石原八束の句が紹介され、植物名ミソハギの由来には禊が詰まったものともあった。その句、命名はいろいろな画像を連想させたのだった。作品タイトルでは再びミソギをとりMisogihagiとした。 【藤野アトリエ】2013.07.01 随分、長いことかかってしまったが、〈バーティカル〉系4作がやっと完成にたどり着いた。 いつも思うのだが、「絵というものは本当に難しい。」 「絵の完成というものほど難しいものはない。」 殊に今回のように発表の予定のない場合、いわば締め切りのない場合は尚のことだ。 絵を描くことは答えのない答えを求めていくという終わりのない仕事なのだろう。 だがそれ以上に絵を困難にさせるのは、上手く言うことは本当に難しいのだが、それは“絵が動く”こと、“絵が運動する”ことによるのである。観る固体の主観によって、または設営される環境によって、絵は動く。それを促すものは「色彩」であり「像のプンクトウム性」なのだ。
by toshiya-motai
| 2013-07-04 02:16
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