2013年 09月 25日
昨日はマツモトアートセンターで大学説明会。予備校でもあるこのセンターは After311 をテーマに連続レクチャーを開催している。 「絵画、現出の場-2011年3月11日を受けて」、表現者としてこれから歩み始める若い人たちの心の襞に何かが刻まれたらと注力。若い眼はキラキラしていたように感じられた。信州大学の木村仁先生、金井直先生も来てくださり、アートセンターの仁科さん、北澤さん、皆でレクチャー後熱い議論もできた。 レクチャー後上田、入院中の高齢の母のもとへ。顔を見せ、声をかける、かぼそいが確かな返答。本日午前、小諸へ移動、《仮構・絵画のための見晴らし小屋KO MO RO 》を仮設置、ドローイング。雨で浅間は全く見えないがグレーのグラデーション。会場壁面の確認後、今から本学スタッフと合流、こもろ美塾へ。 ![]() ![]() #
by toshiya-motai
| 2013-09-25 09:11
| 制作活動
2013年 08月 30日
《仮構・絵画のための見晴らし小屋 KO MO RO》2013.08.30 昨日、一昨日は長野。 《仮構・絵画のための見晴らし小屋 KO MO RO 》制作。 切り取られる光景にあわせての組み立て作業。だがこの〈見晴らし小屋〉は〈仮構の見晴らし小屋〉、そもそも小屋として設営されることはない。 来年の夏にむけて、フレーム越しにその時々に姿をかえ現れる光景をモデルに、今後絵画制作が始まる。 ![]() #
by toshiya-motai
| 2013-08-30 23:08
| 制作活動
2013年 08月 13日
【藤野アトリエ】「草稿完了。点の集中から異なる次元」2013.08.13 締め切りが迫っていた原稿、昨日草稿やっと完了。PC脇の書き机は本がうずたかく積まれていくばかりの2週間だった。 時折集中して原稿と取り組むことがある。その都度不思議な空間体験の意識が覚醒される。 それは長時間ほとんど机の前に座り、PC画面とA4以下の紙面の中のみを行き来するきわめて極小な空間でのいわば点のような活動なのだが、それがなぜかとてもとても広大な場に行っていたような感覚として保管されているのだ。 本来、点には運動性が認められない。だがそれは点の打たれる仮想の平面が前提になっていて、その平面上においては確かに点の移動性は認められないことになる。が同時に人は点に集中性を見出す。それはその平面に直交する運動で、定点の視点からの異方性においてそれは見逃されてしまう運動性なのである。 読むという行為は線的運動である。小さな紙片上の小さな線運動に、考えること、集中という前後方向への移動運動を加え、積み重ねられた書籍層の不透明な各層を半透明化し、それぞれの層上に仮象された空間をオーバーラップさせる。それは点にいながら現実の空間をやすやすと超え、地球上を移動する、さらに隔てられている異なる時代区分へも、そして多くの芸術家、思想家が制作、著述に際し想定していただろう、時にイデアなどとも呼ばれる、もう一つの世界、そこへの移動と滞留。広大な場と感じられたのは、そこまで拡張された空間、次元だったのだろう。 点と集中を考えていた時、なぜか、幼い頃の暑い夏の日、太陽の陽光を虫眼鏡で白い紙に集めていた時、まぶしいその紙面に小さな黒い点が突如現れた次ぎの瞬間、間もおかず白い煙が揺らめきながら立ち上がったその時、紙の面に穴があけられたその時の光景が浮かんだ。 空間が破れたその時、現れたのは異なる次元・・・・。 その間、庭では、今年最後の4輪目の蓮が咲く。 計画が遅れていた制作。まずは壁面にキャンバスを掲げる、今回は壁面最上部に、先ずは地塗りから。 ![]() ![]() #
by toshiya-motai
| 2013-08-13 16:15
| 書評執筆
2013年 07月 27日
対談 母袋俊也X梅津元「フォーマート・世界の切り取り方―青梅をうけて」2013.07.26 7月26日(金)東京造形大学3-202.202教室にて、梅津元氏(埼玉県立近代美術館・主任学芸員)をゲストに母袋俊也との対談が行われました。2012.12.1~2013.1.27まで青梅市立美術館にて開催された 《コレクションx母袋俊也 世界の切り取り方―縦長か横長か、それが問題だ》展の関連企画として1月14日に開催された梅津氏との対談をうけ、〈フォーマート問題〉そのもの、〈フォーマートと絵画の生成〉、また〈絵画が切り取ろうとする世界〉、〈その世界と絵画、それを受容する人との関係〉問題をさらに深化させたいとの思いから実現した。 本対談は、紀要『東京造形大学研究報2014』に研究論文「《コレクションx母袋俊也 世界の切り取り方―縦長か横長か、それが問題だ》展の記録と考察」として収録予定です。 ![]() #
by toshiya-motai
| 2013-07-27 16:50
| レクチャー
2013年 07月 10日
![]() 最近2冊の色彩に関わる本『色彩からみる近代美術 ゲーテより現代へ』と『色の不思議世界』が相次いで届いた。 『色彩からみる近代美術 ゲーテより現代へ』前田富士男編 三元社。「ゲーテ自然科学の集い」でご指導いただき大変お世話になっている慶応義塾大学名誉教授前田先生の著書。本書は慶応大美学美術史のご退職に際する退任記念論文集でもある。門下の研究者からの提案を受けた先生はご自身の近代絵画論の再構築へ、色彩研究の立場から「近代芸術における色彩の果たした重要性を明らかにする研究書」を望まれたとのこと。前田先生に薫陶を受けた僕らもよく知る学芸、研究者など多くの門下の方々が寄稿した大書、装丁の「色彩」の文字が金に輝き光となり眩さを放っている。全600頁中実に80頁を超える索引と用語集が割かれている。「学問」とは何か。「学究」の深さを物語っている。 『色の不思議世界』小町谷朝夫著 原書房。著者、小町谷先生は長年日本の色彩研究の中心にいらっしゃる方、論考には触れてはいるもののまだ面識はないが、現在博士課程在籍のお弟子さんからお送りいただいた。 #
by toshiya-motai
| 2013-07-10 09:07
| 書評執筆
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